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千葉 裕介

【GROUP】代表対談 Vol.1

株式会社ワンスター代表取締役 千葉 裕介

■経歴
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長野県出身
大学卒業後、新卒でファインドスターへ入社
2008年 ワンスターの創業メンバーとして事業開始
2013年 ワンスター代表取締役就任
2017年 ベストベンチャー100に選出
     Yahoo!マーケティングソリューション パートナー「Gold」認定
2018年 アジア太平洋地域の急成長企業ランキング
     T 1000: High-Growth Companies Asia-Pacificに選出
2019年 LINE Ads Platformにおいて4期連続「Sales Partner Silver」に認定
     Taboola Top Sales Partner 2019において「Gold」を授賞
    働きがいのある会社ランキングにて2期連続ベストカンパニー受賞
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■インタビューイー:渡邊 敦
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株式会社ファインドスター 代表取締役CEO
株式会社ワンスター ファウンダー
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~あらすじ~
2008年に渡邊が株式会社ワンスターを創業、2013年に千葉が代表取締役のバトンを受け取り、そこから5年でグループで最大のベンチャーに成長。ファウンダーの渡邊がワンスター成長の秘密に迫る

 

 

“最初の壁”

渡邊:売上が12億ぐらいのときにバトンタッチしたんだっけ?
千葉:たしか20億ぐらいあったと思いますね。
渡邊:じゃあバトンタッチからもう5倍か。100億が見えてきてるもんね。組織も5倍じゃない?20人ぐらいだったよね。
千葉:ですね。20人ぐらいでした。今は100名を超えました。
渡邊:そうそう。だから業績も組織もまるっと5倍成長した。この5年間って完全に僕はノータッチだからこの間に何があったんだっていうのを知りたい。千葉にバトンを渡した2013年から。
千葉:そうですね。最初はある程度仕組みができてたので、そんなに変えることもなく、しっかりとやっていこうって思って始めたんですけど。まさに「30人の壁」に最初にぶつかったのかなと思っていて。20人の時と同じ状態でそのまま人数を増やしていって上手くいかなくなりましたね。
渡邊:そのままの勢いでいっちゃった、と。
千葉:20人の時に新卒8人採用して、中途も一気に採用して、30人を超えたんですよ。仕組み化しきれてない中で人を増やしたので、組織に歪みが起こってメンバーを疲弊させてしまって。
渡邊:その頃退職も増えた?
千葉:結構辞めちゃった時期がありました。そこでチームを増やしたんですよ。それまでは僕を中心に山﨑(現スタートアジア副総経理)と阿部(現ワンスター執行役員)の3人でマネジメントしていたんですけど、きちんとミドル層を作って、会社について語れる人を増やしていきましたね。
渡邊:うちのグループも含めてベンチャーを見ていると「30人の壁」で躓くケースは多いように感じるよね。「30人の壁」っていうのは「ミドル層」を作れるかどうかなのか。
千葉:そのケースが多いと思いますね。トップ1人でマネジメントできる限界が「30人あたり」ってことが多いんじゃないですかね。
渡邊:20名ぐらいまではワントップで勢いだけでいけるけど、30名あたりから徐々に阿吽の呼吸が通じなくなったり、いろんな制度を整えないといけなくなったり、しんどくなる…
千葉:当然ビジネスモデルにもよっても違うと思いますけど、ワンスターのような無形サービスだと、「30人の壁」はあると思いますね。

 

 

“事業シフトの難しさ”

渡邊:マーケットの変化はどう?ワンスターの事業も結構変わったよね。
千葉:そうですね。
渡邊:当時はまだ純広告中心で広告枠を仕入れて売る形だったけど、今は運用型広告がメインに。
千葉:そうです。あと、PCからスマホへの変化もありました。
渡邊:ああ、そうだね。
千葉:「PCからスマホへのシフト」と「純広告から運用型広告にシフト」の2つは、会社としても大きく舵をきったなという感じはありました。デバイスはまだPCからの注文のほうが多いけど、確実にスマホにシフトしていくのはわかってましたし、サービスも純広告がまだ圧倒的にシェアは高いけど、あと数年で運用型広告に切り替わることもわかってました。わかってはいるけど、実際会社として事業をシフトしていくことはとても難しかったですね。
渡邊:なるほど。さっきは「組織の壁」があったけど、次は「マーケット変化の壁」がきた、と。
千葉:そうですね。
渡邊:マーケット変化に対応できなくて沈んじゃう会社もいる中で、重要な事は何だったの?
千葉:一つは、専門チームをつくることが大切だと思います。マーケットが変化した後では当然遅い。でも、既存事業で数字をつくっていると、「まあまだいいかな」って思っちゃって、シフトできないことは結構ある。既存事業に歪みが出るけど、やると決めて、ちゃんと注力する体制を作ることがとにかく重要ですね。二つ目は、メンバーがこの変化対応は重要だ、ここは勝負所だ、と認識してくれることです。ここもすごく重要ですね。
渡邊:事業シフトするには、専門チームを作って、それだけを考える状態をつくる、と。そして、メンバーにも多少痛みは伴うが変化対応が必須であることを認識してもらう、と。
千葉:そうですね。
渡邊:そして、トップは既存事業に影響が出るが覚悟せよ、と。
千葉:本当にそうだと思いますね。
渡邊:いやあ、勉強になる。
千葉:事業シフトの成功率は、責任者がどれだけそこに集中して考えることができるかに比例すると思っていて、兼任でやってると割ける時間も思考も半分になっちゃう。やるんであれば責任者がそれに100%集中できる状態を作らないといけないかなと。
渡邊:専門チームのミッションは当然難易度が高い。何度も心が折れそうになる。でも、やり続けてもらわないといけない。
千葉:そうですね。
渡邊:このマネジメントがめちゃくちゃ難しくない?
千葉:難しいですね。
渡邊:ここで大事なものはなに?
千葉:「こういう状態をつくらないといけない」って想いを共有し続けて、しっかり理解してもらうこと。あとは、新しいことをやりたい、という本当に飢えた実力者を見つけることですね。
渡邊:確かにそこが大事そう。
千葉:心からやりたいと思って、責任者がそこにコミットできないと絶対うまくいかないじゃないですか。この先はPCからスマホへの変化が絶対起こるから対応していかなくちゃいけない。これはチャンスなんだ。そこに共感してくれる人に責任者をやってもらわないといけない。
渡邊:一方で、例えば純広告から運用型広告に変わるっていう変化でいうと、これってインターネット広告業界で働いているほとんどの人が「いや、そうはならないでしょ」とはならなかったと思うんだよね。
千葉:そうですね。
渡邊:でも、運用型広告の仕事をしてもらう人と、既存の純広告の仕事をしてもらう人、両方に頑張ってもらわないと変化していく間が成立しないじゃん。この時の、純広告側のマネジメントも難しくない?「私たちが今やってることはいつかはなくなることだ」をやってもらわないと運用型広告に投資にできないっていう
千葉:そうなんですよ。
渡邊:事業シフトを実行する場合の、既存事業側のマネジメントで大事なことはなに?
千葉:仕事って必ず意義があるじゃないですか。それを伝え続けることはすごい大事かなって。純広告がクライアントの業績に貢献できるシーンもまだあって、これはなくしちゃいけないし、これを継続する意義はあると伝える。会社として注力するものが変わるとメンバーには既存事業が意義のないことのように映るんですが、会社としての注力領域が変わったとしても意義が無くなるよっていう事ではないし、絶対にそう伝わらないようにすることが大事です
渡邊:なるほどね。でも、早く新規事業側にいきたいっていう不安感を持つのもまたあるじゃない?
千葉:そうですね。でも、既存事業の意義、事業シフトの中での役割分担。これらを経営チームで話し合い、彼らがメンバーに自分の言葉で伝えていってくれたのがよかったと思います。

 

 

“同じ価値観を持つライバル”

渡邊:なるほど。そうやって事業シフトを乗り越えてきたんだね。ワンスターは今、ファインドスターグループの中で、圧倒的に大きなグループ会社に成長していってるよね。ただ、千葉の描くこれからのワンスターはもっともっとデカいビジョンが当然あると思う。ワンスターはこれからどうなっていくの
千葉:やっぱり世の中にある課題を解決して多くの人を幸せにするのがベンチャーかなって思っているんで、長期的なビジョンでいうと、会社の成長に合わせて世の中にあるいろんな課題に向き合って、課題を解決して多くの人を幸せにしていきたい
だからこそ、いろんなサービスや事業を生み出す。できれば日本だけじゃなくて世界中の人を幸せにできるような会社になっていきたいなと思っていますね。
その想いを込めて、【無数の新しい価値で多数の世界一を】というビジョンを掲げてやっています
そのために、まずは今のこのマーケティング事業を世界の会社と比べても負けない状態までスケールさせることがすごい大事だと思っています。今すぐいろんなことやるのもできるんですが、リソースは限られているので、その中でいろんなことやるとリソースが分散して伸ばせる事業も伸ばせなくなってしまう。伸びない事業をつくっても誰のためにもならないので、まずはこのマーケティングという領域でしっかりとスケールさせて多くの人を幸せにしていきいたいなと思っていますね
渡邊:それを実現していくためにこのファインドスターグループをどう活用できそう?
千葉:ファインドスターグループの良さってグループ各社が独立して経営していく、ただ、必要な時はお互い協力し合えるところだと思ってるんですね。何かあった時にはトップ同士で相談したり、でもお互いに負けたくないという気持ちは強くて刺激しあえる。今時点で1番いいなと思ってるのは、仲間であって、ライバルでもある人がたくさんこのグループにいて、刺激をもらってもっと頑張ろうと思える事ですかね
渡邊:それはやっぱりグループ外の経営者とは違うの?たくさんの経営者と交流があるでしょ?
千葉:グループなのでそれぞれの事業について深いところまで共有できるっていうところが違うのかなと思います。あとは信頼第一という、根本の価値観・考え方が近いので同じ志をもって一緒にやっていける人が多いのかなとは思いますね
渡邊:なるほどね。
千葉:ちょっと話戻りますけど活用でいうと、会社の立ち上げフェーズはいろんなリソース。たとえば、クライアントを紹介してもらったりとか、ファインドスターから人材を支援してもらえたりとか、そういうリソースを活用したことが成長に絶対繋がったなと思っています。ただ、そういう活用の仕方もいいんですけど、リソースだけの繋がりって絶対どこかのフェーズでメリットがなくなるんですよね
渡邊:もうどっちかというと与える側だもんね。
千葉:そうなった時に別れなくちゃいけない関係よりも、そこからは、仲間でありライバルとして一緒に事業をできる関係のほうがいいなと思っています。ファインドスターグループが持っているリソースを活用するっていうのもすごくいいんですけど、それだけじゃなくて想いを共有できる人が沢山集まっていて、お互い切磋琢磨しながら各社が成長しているのはグループの魅力だと思います
渡邊:じゃあ、これからもっとグループ会社をつくったり、グループに入ってもらいながら、仲間を増やしていきたいね。
千葉:そうですね。これからのファインドスターグループが楽しみですし、ワンスターをもっともっと成長させていきます。