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「日本に起業文化を創るために、
起業の成功率を上げることが一番。」

株式会社ファインドスターグループ
内藤真一郎

1967年東京都出身(幼少期のみ鹿児島県)。日本大学卒。
1991年株式会社リクルート人材センター(現リクルートキャリア)入社。
友人との起業を経て1996年株式会社アレスト(現ファインドスター)を創業。

起業家だけの企業グループを創ろうと考えた経緯

起業家だけの企業グループを考えたきっかけは何ですか?

2000年初頭にソフトバンクの孫さんが「起業家をグループ化する」というインタビュー記事を見て「これだ!」とひらめきました。その時にソフトバンクがグループ化したのがアリババです。
リクルート出身の起業家の方と話しているときに、「リクルートグループ出身の起業家が興した企業を全部合わせた時価総額は1兆円を超えている」ということを聞きました。不動産ポータル会社のLIFULL(ライフル)や、ネットリサーチのマクロミルなど上場した企業だけでも30社以上はあると思います。ただリクルート出身の起業家は辞めた後にリクルートとは資本関係なしに起業した人ばかりです。
この二つを組合わせたら、間違いなく起業の存続および成長の成功率は上がると思いました。
現にうちのグループはまだ一社も倒産してないですし、ほとんどのグループ企業が早い段階から雇用を拡大しています。

100%グループ資本であったり、代表が資本金を半分以上出していたりと、持ち株比率もさまざまですが?

持ち株比率がいろいろなのは、起業家の方がグループでやるにあたりいろんな選択肢があるべきだと考えたからです。

もうひとつ特徴的なのは、「人ありき」というところでしょうか。
事業内容よりも、起業家自身を見て、人を信じて出資していると感じます。

たくさんの成功した起業家を見てきましたが、創業時の事業をやっているところはほぼ皆無です。試行錯誤しながら事業をどんどん変えていくことが正道だとすると何をやるかよりも誰がやるかが重要だと思います。

FSGでは、一度辞めた社員が戻ってくるケースが多く、驚きます。

僕も最初の会社を3年で辞めていますし、辞める人の気持ちはわかります。家族でも実家を出ていくことは必ずしも悪いことではないですし、外に出て初めてわかることもあります。むしろ辞めた後もちゃんとつながっていることが大事だと思います。出戻り社員は外と比べて戻ってきているので余計に嬉しいですね。

新しい価値、市場を創るのがベンチャー。

日本ではまだまだ「大企業に入れば安泰で、小さな会社に入ったり起業をしたりするのはリスクが大きい」と思われています。

そういうふうに考える人が多いのは事実ですが、僕は違った考え方をしています。今やどんな大企業でも数十年間安定することのほうがレアではないでしょうか。会社に依存するほうがリスクは大きいと思います。自分で生きていく力をつけたほうが、むしろリスクヘッジではないかと。

FSGが考えるベンチャー志向とは?

理想は全くのオリジナルを創ることですが、同じ商品・サービスであったとしても何らかそこに新しい価値や市場を創ることでお客様にも業界にも良い影響があると思います。全く同じでは価格競争のようにただの奪い合いになってしまいます。
当社の主力事業である同封広告も以前は狭い業界でしたが、当社が媒体やクライアントの業界を広げることで市場が拡大しました。最近ですと定期通販(サブスクリプションコマース)という日本ではあたり前になりつつある手法を、そういった商習慣のない台湾にうちが初めて進出し市場が出来てきました。

たくさんの人を幸せにしたい人に来て欲しい!

FSGにはどんな方に来て欲しいですか?

たくさんの人を幸せにするために成長があると思うような人にぜひ来て欲しいです。
起業志望についても有っても無くてもどちらでもかまいません。全員起業してしまったらそもそも企業が成り立ちませんし、入社してから起業マインドが醸成されるメンバーも結構います。

FSGはそういう、「みんなを幸せにできるベンチャーマインドにあふれた起業家」に出資しています。
お金を出したら、口も出したくなりませんか?

僕なりに成長の方程式があって、チャレンジ→失敗→気づき→改善というサイクルをたくさん経験することが大事だと考えています。
失敗する前に先回りしてアドバイスしてしまうと、このサイクルが成り立たないのでなるべく口を出さないようにしています。
アドバイスを求められれば自分の経験は話しますが、その場合には意思決定に関与しないようには気をつけています。

日本に起業文化を創るために、起業の成功率を上げることが一番。

今後のビジョンを教えてください。

日本の開業率は先進国で最下位だそうです。ただでさえも人口が減って逆風なのに開業率まで低くてはこの先本当に大変です。
起業家を増やすためにも身近に成功した起業家がいることが大事です。
金メダリストは種目ごとに出身地域・組織が結構固まっています。身近にメダリストがいるからだと思います。
起業の成功率を上げる仕組みを創って、日本の起業文化の一助になれば幸いです。